2020年度  第35号 国際理解コース ~南山大学との高大連携事業~

 9月24日(火)、昨年度に続き、南山大学から神崎宣次先生(国際教養学部教授)をお招きして、国際理解についての授業をしていただきました。これは、本校の国際理解コース1年生を対象としたグローバル・スタディーズ(コース独自の授業)の一環です。
「国際理解とは国際協力や国際平和の基盤となるものです。しかし、それら問題解決には各国の利害が関係するために、すべての国どうしが仲良くはできないという現実がありますよね。」
「SDGsとは、現在多くの国で必要とされている達成目標。しかし、目標達成に向けて、一つの選択肢だけでは害のみを受ける国が出てきてしまいます。」
「みんなが何らかの役割を果たす必要がありますが・・・、
・・・それぞれの国に求められる責任は、国の大きさやそれまでの対応によって様々であると考えねばなりません。」
シングルストーリー:
「我々は相手のことを、非常に限定された偏った理解をしていないでしょうか?」
「少し時間をとって、自身の身近な人について『互いに理解していると言えるか?』検討してみましょう。」

「どうでしょう。もう書くことが思い浮かばないという人はいませんか?・・・。
・・・普段から頭にあることを出し切った後が大切なんです。それ以外に何か出せるか?たとえ出なくても思考のトレーニングが必要です。特に大学での勉強はそこがポイントになるのです。」
「隣同士で、その理由や理解するための条件などについてディスカッションしてみましょう。」
 
 さらに授業の後半では、先住民の聖地であるハワイのマウナケア山にTMT(国立天文台)建設するといった文化摩擦を例にして、地域の人にも様々な価値観があり利害にも理由があることや、目標が違っても利害が一致することもあることを、スライドや動画を用いてわかりやすく解説していただきました。ここでもペア・ワークなども取り入れて、学びを深める機会も設定していただきました。

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