2018年度  第80号 名南地区教育相談部会が本校で行われました

 11月29日(木)期末考査2日目の午後、名南地区の県立学校の担当の先生方18名が本校に集まって、教育相談についての研究協議会を行いました。前半の講演会は、本校の現職研修も兼ねさせていただいたので、学級担任など数名の先生方も参加しました。

 今回、講師として、なごやメンタルクリニック院長の岸本智数先生をお招きして、「不安の医学~パニック症~」というテーマで御指導いただきました。
「発作(突然の動悸・息切れ・めまい・冷や汗・恐怖感など)そのものは、4~5人に一人が一生のうち一度くらいは経験するものです。問題は、一度経験すると、また発作があったらどうしようという『予期不安』にあるのです。これを取り除くことが、パニック症治療の最終目標になります。」

「不安感や緊張感・恐怖感は、我々が生きていくためには多少は必要なものですが、簡単に言えば、パニック症とは、これを司る脳の扁桃体が暴走し、前頭葉がコントロールができなくなっている状態なのです。」
岸本先生によれば、もちろん薬でそれらの働きを正常にすることはできるのですが、パニック症への理解や行動療法・マインドフルネスなどが大切だということです。また、発作や気分障害予防のためにも、普段からしっかり睡眠を取ることや安定した食生活が重要であることを強調されていました。
参加された先生方から幾つか質問がありましたが、講師の岸本先生は、ひとつひとつ丁寧に説明してくださいました。
食とメンタルヘルスの関係については、厚労省も認めているところであり、我々が健康な心身を維持していくためには、食生活や睡眠が重要性であることを改めて感じたお話でした。生徒の皆さんは、夜遅くまでスマホを使っていたり、朝食抜きで学校に来ていませんか?

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